花はどこで作られているのか?

花はどこで作られているのか?

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世界中の国は、飲み物に関して2つの異なる文化のいずれかに分類できます。つまり「ティー・カルチヤー」(お茶をよく飲む文化)か「コーヒー・カルチャー」(コーヒーを好む文化)」かに分かれるのです。日本、中国、英国は、お茶好きな文化の国(ティー・カルチャー)に属しています。米国やフランスは、コーヒー文化国(コーヒー・カルチャー)に分類できます。ティー・カルチャーの国では、コーヒーは価格的にやや高めに設定されています。お茶の値段が割安だから、とくにそのように見えるようです。飲み物と同様に、花の消費も国別に分類ができるようです。「切り花文化」と「鉢物文化」の違いです。主として切り花を消費する国を「切り花文化の国」、鉢物(観葉植物、花壇苗・球根・芝生類)など、根付きの植物を消費する国を「鉢物文化の国」と呼ぶことにしましょう。日本はオランダ・フランスと同様に、代表的な切り花文化の国です。切り花消費・鉢物消費が、ほぼ2:1です。それとは対照的に、米国、ドイツ、デンマークは、鉢物文化の国に属しています。ただし、注意しなければいけないのは、英国の事例です。20年前まで英国は、消費パターンから言えば「鉢物文化の国」でした。しかし、英国はここ10年間で「切り花文化国」に変わりつつあります。日本は逆に、少しずつですが、鉢物消費のウェイトが高まりつあります。

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なぜ国によって切り花と鉢物の消費比率が異なるのかを考えることは、とても興味深いテーマです。国土の広さ(空間の価値、輸送コスト)、気候風上(温度・湿度などの生育要因)、嗜好の違い(飾る文化)などが考えられます。その結果として、生産・調達コストの違いを要因としてあげることができます。オランダが切り花大国なのは、切り花に関して、欧州(世界)の物流センターの役割を果たしているからです。輸入品と輸出品の物流のハブ(交差点)になっているので、切り花の種類が豊富でしかも価格が他国と比べても半分の水準だからです。デンマークは鉢物の生巌拠点であり、物流センターの役割も担っています。したがって、その逆のパターンで、鉢物大国になります。デンマークでは、切り花の価格が決して安くはありません。花の生産と消費に関して、世界中の国全体を、ある程度その中で商品流通が閉じている3つの地域ブロックに分けることができます。それぞれのブロック内では、北半球にある大陸が大きな消費センターを形成し、その南側に位置する南半球の国々が供給センターの役制を果たしています。消費地と生産地の組み合わせは、米国を中心とする3つのブロックです。なお、鉢物・観葉植物は、欧州(デンマーク)の事例と幼苗のリレー栽培を除けば、基本的には国内生産・国内消費が基本です。逆に、切り花は、北半球の大陸にある消費地に向けて、南半球の生産国が切り花を供給するというパターンが定着しつつあります。




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代表的な切り花の消費国は、アメリカとカナダです。1980年代にオランダと米国本土から生産技術を移転した大規模生産者が、コロンビア、エクアドル、メキシコで大規模農場を経営しています。キク、バラ、カーネーション(3大メジャー・クロップ)を中心に、ターゲット市場は米国です。15年前までは、米国西海岸に移民した日系人が切り花を栽培していました。残念ながら、その後は南米大陸からの輸入品に対して品質と価格面で太刀打ちができなくなり、切り花の生産からは撤退しています。米国は鉢物大国ですので、南部の諸州では米国全土に向けて観葉植物などを栽培しています。これは南部諸州からトラックで全米に運ばれています。また、花壇苗・芝類などはそれぞれの地域で生産・物流ネットワークが完結しています。ガーデンセンターやチェーン小売業は、地域の生産者から商品の供給を受けています。なお、ブラジル、アルゼンチン、チリなど、南アメリカ大陸の国々は花の生産適地です。南米には日系人が移住して花生産に従事しています。多くの植物の原産国でもありますが、北アメリカや欧州向けには物流面で不利なことは否めません。ブラジルからはキクなどの蘭物が、チリからは球根類が日本向けに輸出されていることが知られている程度です。







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